三河みりんと普通のみりんは何が違うのか?
売場で「本みりん」「みりん風調味料」「三河みりん」と並んでいると、何が違うのか分かりにくいですよね。僕がいつもお伝えするのは、「名前だけで決めず、中身を見てください」ということです。そして、できれば隣の商品も味わって比べてほしい。僕は「比べることを恐れない」を大切にしています。選ぶのはお客様だからです。
まず「本みりんかどうか」を見てください
三河みりんという言葉だけでは、法律上の区分までは分かりません。本みりんは酒類で、みりん風調味料とはアルコール分や製法が異なります。ですから僕は、最初にラベルの品目を見てもらいます。その次に原材料を見る。この順番だけでも、商品の違いがかなり見えやすくなります。
原材料を見ると、造り手の考え方が見えてきます
本みりんでも、原料の組み合わせやアルコール源、熟成の取り方は商品によって違います。ここで「昔ながらだから正しい」「新しい造りだから悪い」とは僕は考えません。それぞれが、価格、使いやすさ、味、安定性など、何を大切に設計しているかが違うからです。僕は、自分たちの造りをきちんと説明したうえで、選んでもらいたいと思っています。
熟成は、色・香り・コクに違いをつくります
みりんは時間の中でも変化します。熟成が進むと色が深まり、香りや甘み、コク、余韻の出方も変わっていきます。ただ、長ければ上という話ではありません。僕は一年熟成を普段使いに、三年熟成をたれやつゆ、スイーツなどに提案しています。料理の目的で選ぶのがいちばん分かりやすいと思います。
愛櫻も、ぜひ他のみりんと比べてください
愛櫻では、もち米、米麹、米焼酎を使い、約6か月のもろみを経て、佐瀬式で搾り、その後に熟成させています。でも僕は「愛櫻だけ飲んでください」とは言いません。むしろ、ぜひ他のみりんと並べて味わってみてください。甘さ、香り、色、後味、料理に使ったときの違い。比べると、自分が何を好きなのかが分かります。そこから愛櫻を選んでもらえたら、僕は一番うれしいです。
まとめ
三河みりんと「普通のみりん」の違いは、名前だけでは判断できません。本みりんか、原材料は何か、どう熟成させているか、何に使いたいか。僕は、そこを見て比べてほしいと思っています。比べたうえで、自分の食卓に合う一本を選んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 三河みりんなら、すべて同じ原料・製法ですか?
A. いいえ。三河地方の蔵でも、原料、仕込み期間、搾り方、熟成の考え方などはそれぞれです。「三河みりん」という名前だけで同じ品質・同じ味と考えず、ラベルと造り手の説明を見てください。
Q. 本みりんとみりん風調味料は同じように使えますか?
A. 甘みを付ける用途では似た場面もありますが、アルコール分や製法が違うため、料理での働きは同じではありません。レシピや商品表示に合わせて使い分けるのがおすすめです。
Q. 愛櫻を初めて買うなら、一年熟成と三年熟成のどちらですか?
A. 日常の煮物、煮魚、炒め物などから始めるなら、僕は一年熟成をおすすめすることが多いです。三年熟成は、熟成の深い甘みやコクを生かしたいたれ、つゆ、スイーツなどで違いを感じやすいです。
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一年熟成・三年熟成の使い方や料理例は、愛櫻レシピでご紹介しています。 |

メモ:米焼酎(酒粕焼酎)仕込み、槽(ふね)搾りが古式三河みりん
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