三河みりん

杉浦味淋株式会社

三河みりんの魅力とは?料理人にも愛される理由とは?

料理人の方と話していると、みりんを「甘味料」としてだけ見ていないことがよく分かります。甘み、照り、香り、コク、味のなじみ、肉や魚の香りを整えること。一本にいくつもの役割があるから、料理の設計に使える。僕は、そこに本みりんの面白さがあると思っています。

甘みとコクを、一緒に組み立てられます

本みりんには、米から生まれた複数の糖とうま味につながる成分があります。そのため、砂糖で甘さだけを足すのとは違い、醤油やだしと重なって味に厚みをつくることができます。材料を増やしすぎず、味をまとめたい料理では、この働きが生きます。

照りと香りは、料理の第一印象を変えます

照り焼き、蒲焼き、煮魚などは、味だけでなく見た目も大切です。みりんの糖は、煮詰めることで表面の照りに関わります。アルコールは加熱の中で香りを整える役割にも関係します。ただし、入れれば必ず良くなるわけではありません。量が多ければ甘くなり、煮詰めすぎれば焦げる。料理人ほど、その加減を見ています。

たれやつゆでは、みりんの個性が見えやすいです

そばのかえし、うなぎのたれ、焼き鳥のたれ、煮魚の煮汁。醤油、だし、酒、甘みのバランスが大切な料理では、みりんの違いが仕上がりに出ます。同じ配合でも、みりんの熟成や味の濃さで印象が変わります。だから僕は、料理人の方にも「ぜひ比べてください」とお話しします。

愛櫻は「顔の見える造り手、顔の見える売り方」を大切にします

僕たちは大きな会社ではありません。だからこそ、誰が造っているのか、なぜこの造りなのか、どんな料理に向くのかまで伝えたいと思っています。一年熟成は普段の煮物や煮魚へ。三年熟成は、そばのかえし、うなぎのたれ、濃い料理やスイーツへ。料理人にも生活者にも、僕の説明を聞くだけで決めるのではなく、実際に使い、比べ、自分で選んでほしい。それが「顔の見える造り手、顔の見える売り方」だと思っています。

まとめ

三河みりんの魅力は、甘みだけではありません。照り、香り、コク、味のまとまりなど、料理の中でいくつもの役割を持ちます。僕は、料理人のように難しく考えなくても、「今日は何をしたいのか」を一つ決めれば、みりんはもっと使いやすくなると思っています。

よくある質問(FAQ)

Q. 料理人は、みりんのどこを見て選ぶのですか?

A. 料理やお店によって違いますが、甘みだけでなく、照り、香り、コク、醤油やだしとのなじみ、熟成の個性などを見て選ばれることがあります。

Q. そばのかえしやうなぎのたれには、なぜ三年熟成が向くのですか?

A. 愛櫻の三年熟成は色とコクが深く、濃い味のたれやかえしの中でも熟成の甘みを生かしやすいからです。ただし、料理人の狙う味によって選択は変わります。

Q. 家庭料理でも、料理人と同じように使えますか?

A. もちろんです。まず「甘みを足したい」「照りを出したい」「醤油の角を丸くしたい」など目的を一つ決め、少量から調整してみてください。難しい技術より、目的を意識することが大切です。

愛櫻を食卓で試してみたい方へ

一年熟成・三年熟成の使い方や料理例は、愛櫻レシピでご紹介しています。

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代表プロフィール

浦味淋株式会社代表取締役 杉浦嘉信杉

杉浦嘉信(すぎうら よしのぶ)
杉浦味淋株式会社 代表取締役(大将)

愛知県碧南市で1924年創業の本みりん蔵を継ぐ三代目。東京の酒類卸問屋勤務を経て27歳で家業へ入り、代表就任後、祖父・杉浦定次郎の配合メモをもとに本みりんを復刻。現在は「愛櫻」ブランドで1年・3年熟成みりんを製造する。「愛桜心得」「和味創造」「顔の見える造り手・売り方」を大切にし、展示会、SNS、講演、蔵見学を通じて三河みりんの魅力を伝えている。