三河みりん

杉浦味淋株式会社

三河みりんは高級なの?価格が違う理由を解説。

「愛櫻のみりんは、いつものみりんより高いですね」と言われることがあります。僕は、その感覚を否定しません。価格は大切な選択材料です。ただ、長く熟成させるみりんには、原料代だけでは見えない「時間のコスト」があります。三年熟成なら、三年間、商品になる前の在庫を持ち続ける。その時間も含めて一本ができています。

価格は、原料代だけでは決まりません

もち米、米麹、焼酎など、原料の選び方で原価は変わります。でも、みりん造りには、仕込み、もろみの管理、搾り、熟成、瓶詰め、出荷まで、多くの工程があります。長く寝かせる商品ほど、タンクや蔵の場所、品質確認、作業の手間も積み重なります。

熟成中は、売上にならない在庫を持っています

三年熟成は、仕込んですぐ売れる商品ではありません。原料代は先に払い、その後、長い間タンクや貯蔵場所を使います。経営する立場から見ると、資金が寝ている期間でもあります。僕は「熟成は味の話だけではなく、会社として時間を持つことでもある」と実感しています。

高い・安いではなく、何に使うかで選んでほしい

だからといって、三年熟成がすべての料理に必要だとは思いません。普段の煮物なら一年熟成が使いやすい。そばのかえし、うなぎのたれ、濃いめの煮込み、スイーツなら三年熟成の個性が生きる。一本の値段だけでなく、何にどのくらい使うかまで考えると、自分に合う選び方ができます。

愛櫻の三年熟成は、売れ残りから価値が見えました

三年熟成は、最初から「高級品を造ろう」と企画した商品ではありません。一年熟成が売れずに残り、三年経ったものが真っ黒になった。先輩からは売れないと言われましたが、僕が舐めたら深い甘みとうま味があった。そこで商品化しました。「不効率の中に効率が見える」と僕は言いますが、売れなかった時間が、結果的に愛櫻の個性をつくってくれました。

まとめ

三河みりんの価格差には、原料、手間、熟成期間、保管場所、品質管理、そして資金の時間が関わります。僕は「高いから良い」とは言いません。その料理に必要か、その一本の背景に納得できるか。そこまで含めて選んでいただきたいと思っています。

よくある質問(FAQ)

Q. 三年熟成は、なぜ一年熟成より高くなるのですか?

A. 三年間保管する間、タンクや蔵の場所を使い、品質を見ながら在庫を持ち続けます。原料代に加え、保管・管理・資金の時間が必要になるためです。

Q. 高いみりんほど、料理がおいしくなるのですか?

A. 価格だけでは決まりません。料理との相性、使う量、味の好みが大切です。一年熟成の方が素材を生かしやすい料理もあります。

Q. 愛櫻の三年熟成は、贈答用だけの商品ですか?

A. いいえ。そばのかえし、うなぎのたれ、角煮、濃いめの煮物、スイーツなど、日常・業務用の料理でも熟成のコクを生かせます。

 

愛櫻を食卓で試してみたい方へ

一年熟成・三年熟成の使い方や料理例は、愛櫻レシピでご紹介しています。

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メモ:3年間タンクの中で熟成中は「売れない在庫」になり、その期間品質が超熟でうま味を増す変化をします。